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仇討は今ここで
[ story ] いつものように街を巡回していた男は、悲鳴を聞き駆けつけた。そこにいたのは、獣のようなオーラ
      を纏った男。その特徴的な顔は、忌まわしき過去を蘇らせるのに十分なもの。守るのは街の平和だ
      けじゃな い。己の誇りと、これまで男に殺された者たちの恨みを込めて、今――。           

01「こいつはまさか…!おい、お前!そんなところで何をして!……なっ!?」

02「これかぁ?この俺にいちゃもんつけてきたやつを、ただ斬り刻んでるだけだが?」

 

03「お前で間違いない…。確かに見覚えがある。両の頬に雷のような傷がある男…」

 

04「世界が終わるような顔してんなよ。また勝手に胸が轟いちまうじゃねえか」

 

05「お前は変わってない。あの時もそう言って無闇に刃を振り回していた」

 

06「あ?思い切りやって何が悪い。最高だったよ。炎から逃げる連中を斬るのはなぁ」

 

07「これは敵討ちだ。俺はその時の町の生き残り!剣を抜け!お前は今ここで殺す!!」

 

08「やってみろよ!!もしもお前が期待外れだろうと、笑顔で見送ってやるぜ!」

 

09「繰り返さないぞ。二度と同じ痛みを、消えない痛みを、また誰かが被る前に!」

 

10「そんな技じゃあ、いつまでたっても打消せないぞ。もっと本気で来い!!」

 

11「わかってるさ。今の俺の力じゃ、してやられることはな…」

12「つまらんな。久々に体の熱が、これ以上ないほどに滾ったんだが。もういい。死ね」

 

13「寂しいこと言うなよ。それに、わざと俺がそう見せてるだけかもしれないぞ」

14「戯言を。おとなしくこいつを喰らっとけ。……風牙襲舞斬!!」

                       フウガシュウブザン

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